この度、運営しているお店の出水店を契約満了により、閉店することにしました。
もともと、スタッフも置かず、初期費用もほとんどかけず、サテライトショップ的に運営して、
市場調査と今後の可能性を、検証していましたが、当初決めていた撤退ラインを下回ったので、
速攻で閉店することにしました。←これ大事。
さてここで、賃貸借契約についてですが、ここは、「定期建物賃貸借契約」なるものを契約しておりました。
細かい話は、専門家の方にお任せするとして、
要は、期限付きの契約なので、貸主さんにとっては期限が予め確定しているので、収入や借主選定のプランニングがしやすい。
借主にとっては、期間満了までは解約できない。再契約になるか不明。
といったデメリットがあります。
その分、敷金等の初期費用が、通常の契約より優遇されている場合も多いそうです。
私の場合、期間は、契約時に決めることが出来たので、検証ができる最短期間として、2年で契約しました。
テナントとして契約する場合は、内装工事などの初期費用もかかるので、なるべく長く続けたいと思うのが自然だと思います。
なので、先ほど言ったように「再契約になるか不明」という不安等が頭をよぎると、
「とりあえず、5年くらいで契約しておくか?」という
安易な発想で、契約されている方もいるのでは?と
うまくいけば、5年でも10年でもいいでしょうが、
万が一、そうでなかった場合…
契約期間が確定しているので、
仮に月額10万円の賃料で5年契約だった場合、
10万×12ヶ月×5年=600万円の
将来コストが確定するわけです。
見えない借金600万です。どうでしょう?
もし赤字なら、この600万どうします?
「やめたくてもやめられない」という悲劇が待っています。
創業当初は、予期せぬ事がたくさん起こります。
リスクを最小限にし、撤退ラインをしっかり決めておく。
これをやって臨まないと、大変な事になります。
あと、撤退ラインを割ったら、速攻で動く。
未練がましくズルズルいくと、余計傷口が広がります。
ギャンブルみたいに、「もう少し投資したら勝てるんじゃないか?」
みたいな考えで続けると、やり直しすら出来なくなりますので、ご注意を。