昨今、金融機関でも良く言われている、定性要因を重視すべし!


先日受講した、牛窪恵さんの講演でも触れていたのですが、 トレンドを探る上でも、手間はかかるが定性的なデータを取るのが大切 とおっしゃっていました。


普段から、様々な場所で目にするデータというもの

客観的に情報が理解でき、全体の分布や偏りなども確認できるので、 役に立つなぁとは思います。

ただ、広く目にするビッグデータは、結果の蓄積であって、 その結果に至るまでの行動や心情は読み取ることが出来ません。


人が行動に移す時、その気持ちの変化などは、定量的なデータでは分析出来ません。

「カップのバニラアイスを気温30度の月曜日14時に、30代の男性が買った」

という定量的なデータでは、その結果に至った感情は分からないわけです。


「午前中から外回り、湿気がひどくて、うだるような暑さ、お昼を食べた後、 ちょっと甘いものが欲しくなって、普段は食べないアイスを食べたくなった」

こっちが定性的なデータ。これは本人に聞かないと分からないデータ。

でも我々が欲しいのは、この定性データ。


アイスが好きな人ではなく、暑さを和らげたい、お昼のお口直しが目的にアイスという手段を選んだだけの人。


ただ、アイスを売るのではなく、お客さんのかゆいところに手が届くアプローチをする。


ちょっとした気配りで、他店との差別化が出来れば、固定客をつかむことが出来ます。


そのためにも、定性的データを積極的に集めてみてはどうでしょう?